3分でわかる新消費税率! 10%と8%見極めのポイント。

標準税率10%か、軽減税率8%か。
見極めのポイントを事例別にまとめてみました。
山梨県中央市の税理士、田中です。
過去記事と一部異なるところがあります。
昔のものは、今後適宜の修正で。
タナカ
食堂・レストランなど(外食)
食堂やレストランなどにおける飲食は標準税率10%の対象です。
たとえ一部をタッパなどで持ち帰ったとしても、軽減税率8%の適用はありません。
かっぱ寿司などの持ち帰り
最初から持ち帰り目的の場合(店員に持ち帰りと伝えている場合)は軽減税率8%です。
ファーストフード店
- 店内飲食→標準税率10%
- テイクアウト→軽減税率8%
蕎麦屋・寿司屋の出前、ピザの宅配
軽減税率8%
コンビニ。イートインなど
- イートインスペースでの飲食→標準税率10%
- 飲食料品を買って持ち帰り→軽減税率8%
イートインスペースを利用するかどうかは、お客の申告です。
要返却のトレーなどに乗せて提供した場合は、イートインスペースを利用するものとして、標準税率10%です。
ケータリング、出張料理
標準税率10%。
ただし、次の場合は軽減税率8%です。
売る側:出来上がった料理などを運ぶのみ。
買う側:とりわけ・配膳は自分たちで行う。
→軽減税率8%
有料老人ホームの食事、学校給食
軽減税率8%。
有料老人ホームについては、
- 一食あたり640円以下
- 1日1,920円まで
という条件付きです。
この条件を満たさない飲食費については標準税率10%です。
ラーメン店などの店内自動販売機
一定の割合で標準税率10%と軽減税率8%に分けます。
必ず店内でのみ飲むなら→全部が標準税率10%です。
お客さんが店内で飲むか、買って持ち帰るか。
買ったときの意思表示によるハズですが、いちいち聞くわけにも。。
社員食堂、学生食堂
標準税率10%
お祭りなどで提供される飲食料品
テーブル、椅子、カウンター等の飲食設備がなければ軽減税率8%
新幹線や特急電車など
- 移動ワゴンの飲食料品
→軽減税率8% - 食堂車両での飲食
→標準税率10% - 座席で注文(届けてもらう)
→標準税率10%
カラオケボックス・映画館
標準税率10%。
↓軽減税率8%となるケースもあります。
フードコートのある映画館で買った
→フードコートで食べず持ち帰る
→軽減税率8%
お客の申告によります。
ホテルの客室にある冷蔵庫の飲み物
軽減税率8%
病院食
→非課税
ただし、患者の希望による特別メニューは標準税率10%。
週2回以上発行される新聞の定期購読契約
軽減税率8%。
ただし、電子版の新聞は標準税率10%。
【次回記事】3分でわかる新消費税率(2)軽減税率見極めの事例