コンビニ店先ベンチで飲食→消費税率(標準税率)10%になる!?
2018年11月6日読売新聞の記事(ヤフー経由)に衝撃ウケました。
コンビニは(コンビニに限らずですが)イートインスペースでの飲食に限らず、店先のベンチで飲食する場合にも標準税率10%の対象になるというのです。
基本的にはイートインスペースの取り扱いと変わりませんが、復習がてら、読んでいただければと思います。
山梨県中央市の税理士、田中です。
税の世界に忖度を持ち込むからオカシなことになるのです。。
タナカ
標準税率10%・軽減税率8% の境界線(復習)
軽減税率8%が適用されるのは、
- 食品・飲料
- 新聞
(週2回以上発行される宅配の新聞)
とされています。
このうち除外されるのは、
- お酒
(ノンアルコールビールなど、アルコールが入っていないものはお酒に含まれません。) - みりん
- 外食
(ファミレス、ラーメン店など、飲食店内での飲食)
などです。
コンビニで買う 弁当・飲料・新聞(復習)
コンビニで買う新聞は「宅配」でないことから標準税率10%。
問題となってくるのが「弁当」「飲料」(アルコール除く)です。
イートインスペースで食べることを前提に買うのであれば外食あつかいとなり、標準税率10%。
持ち帰るのであれば 食品・飲料 の購入ということで、軽減税率8%ということになります。
(●教新聞は店売りしないので、他の新聞が10%で売られるのは問題ないのです。たぶん。)
イートインスペースを廃止せよという議論
これについては。。
思考をこらして売上げを増やそうと考える経営者を、バカにしているとしか思えないです。
イートインスペースは利用者(顧客)目線に立っても便利なしかけ。
廃止しろなんて、外から言う権利はないでしょ。。
(さすがにコレは実現しないと思っています。)
ベンチは外食? 今回の議論
読売新聞の記事によりますと、
「ベンチが外食に当たるか、ハッキリして欲しい」
という声がコンビニ業界側から上っていたようですが。。
そんな声が上がれば「じゃあ10で」ってなりそうなもの。
本当にコンビニ業界が答えを求めたなら致し方ありませんけれど。
年齢確認ボタン
タバコやアルコールの年齢確認ボタンについても、いまだに不満の声があります。
「見りゃ分かるだろ!」
と言いたくなる気持ちも分からなくはないです。
しかしながら、コンビニ側は義務付けられてやむなくやっている訳で。。
(いちいち突っかからず機械的に押したほうが速い。ストレスもたまりませんよ… と言いたい。)
持ち帰りか、イートイン(店外ベンチ含む)か。
またコンビニ側の負担が上がっちゃって、ちょっと心配です。
持ち帰り軽減税率8%→イートイン・ベンチ飲食しても追徴ナシ(復習)
消費税の8%か10%かは、購入時に決まります。
消費者の悪意によって軽減税率8%が使われてしまう可能性はあるものの、追加で2%を徴収するような責任は販売者に負わせていません(現状)。
(追加で徴収が必要と書いている税理士がいますが、誤りです。)
このような問題は、欧米アチコチの国でも存在すること。
それを分かっていながら(分かっているハズです)導入したのは国ですからね。
経営者の営業活動をジャマするような理不尽なシバリは、どうかご勘弁願いたいものです。