減価償却費を賃借料に置き換え!→本業に儲けは出るか。損益計算書の使いかた

自分(自社)の持ちものである建物・土地。
賃借ではないから、儲けが出ているのかも。
では、借りていたら一体どうなるのか。
損益計算書を一部改造して、本業の実体を見てみましょう。
山梨県中央市の税理士、田中です。
経営判断の1つとして、使える方法です。
タナカ
もし建物を借りていたら?/減価償却費→賃借料
我が社の本社建物は、会社の持ち物です。
倉庫も自前で持っています。
(例えばのハナシです。)
もしこれらの建物が賃借物件だったら、果たして利益は出せるでしょうか。
確認方法として、建物の減価償却費をゼロにして、賃借料を加えてみましょう。
この場合の賃借料は、もちろん、その地域・その建物における妥当な金額とします。
この状態で、本業に儲けが出るか、考えてみる(損益計算書を書き換えてみる)のです。
建物以外の減価償却資産でも、同様に考えることが可能です。
当社が使っている土地(材料置き場など)・車両・備品は、すべて会社の持ち物だ。
もしこれら全てがレンタルだったら、果たして利益を出すことができるか。
といった具合です。
損益計算書は、厳しいタラレバで
タラレバの話しではありますが、本業にもうけが出ているか、厳しく見るには良い方法です。
楽観的なタラレバ、なぐさめるようなタラレバは、あまり良いものとは言えないでしょう。
でも厳しいタラレバであれば、厳しく見たからこそ、見えてくる姿があります。
まとめ)キビシク損益計算書を眺めてみよう
建物が自前だから利益が出ていた。
賃借していたら赤字だった。
見たくなかった現実が、見えてしまうかもしれません。
しかし、厳しい現実が見えたからこそ、手を打たなければいけないと気づくことができます。
怪しいなと思ったら、賃借料に置き換えて、厳しい目で眺めてみましょう。